労働安全衛生

3.21 2024年春季セミナー MSWの仕事と労災問題

3.21MSW

なぜ、中和抗体検査キット?

なぜ、中和抗体検査キット?
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事務から各部署に中和抗体検査キットが配布されました。キットは日の出福祉園への寄付とのこと。「使った針はどうするんですか?」棟周りの時に支援スタッフから尋ねられて、このキットが配布されていることを医務が知りました。
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検査は各自が穿刺して採った末梢血が検体です。日の出福祉園では、これまで各自が針を使う検査は行っていないので、戸惑った職員も多いと思います。キット配布前に管理者からは医務に何も相談がありませんでした。使用後の針は棟の医療廃棄物ボックスに捨ててはいけないものです。医務では使用済みの針、血液汚染物は専用のボックスに廃棄して業者に出しています。急いで課長にその旨を伝え、検査キット使用後の針は棟で廃棄せずに医務に持ってきてもらうように園内メールで発信してもらいました。
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事務は使用後の針の処理について、どう考えていたのでしょうか?なぜ何も医務に相談しなかったのでしょうか?検査方法を確認せずに配布したのでしょうか?職員が針刺し事故で血液感染した場合、どう責任をとるつもりだったのでしょうか?そもそも中和抗体検査キットは何のために?看護師が嘱託医に聞いたところ、自分の病院ではやっていないとのこと。日の出福祉園ではすでに定期的に抗原検査とPCR検査を行っています。この検査は抗体が少ない人にワクチン接種を勧めるためなのでしょうか?医務スタッフは誰も検査の目的を知りません。

医療専門職が管理職にいないことの危うさがこの例です。しかも医療専門職の管理職の配置を求めた団体交渉の翌日にこんなことが起こりました。しかし、これはほんの一例に過ぎません。医療的知識や経験のない管理者が日の出福祉園の医療を主導し、利用者さんに何かあった場合には看護師が責任を負わされるなら、「こんな職場ではやっていけない」と看護師が辞めていくのも無理からぬことです。これは労働安全衛生活動上も大問題です。
(医務 林)

日の出福祉園衛生管理者の異動について

日の出福祉園衛生管理者の異動について

日の出福祉園の衛生管理者が他事業所に異動することが発表されています。しかし、次年度4月からの後任の衛生管理者が発表されず、2月の労働安全衛生委員会でも管理者からの報告はありませんでした。

2月の運営会議議事録(旧ゆにおん同愛会第17回団交労使合意にもとづいて開示されています。)の添付資料に現衛生管理者である事務長の引継ぎ事項一覧があります。そこには労働安全衛生関係の項目はなく、衛生管理者の仕事が誰にどのように引き継がれるのか全く示されていません。後任の衛生管理者が未定であったとしても、引継ぎリストに労働安全衛生に関する項目がないのはあり得ません。

日の出福祉園の労働安全衛生活動は、ソウェルクラブ、東京産業保健総合支援センター、東京障害者職業センター多摩支所、東京都労働相談情報センター、東京労働安全衛生センター等の外部資源の助言や、青梅労働基準監督署の度重なる是正勧告などを受けて、ほぼゼロの状態から整備してきました。現衛生管理者はその経緯を熟知しています。
次の衛生管理者が誰なのか、これまでの経緯がきちんと引き継がれるのか、職員への説明が全くありません。これは同愛会が職員の労働安全衛生をいかに軽んじているかを如実に示すものです。(医務 林)

労働基準関係法令違反に係る公表事案(令和4年1月1日~令和4年12月28日公表分)

三多摩安全センター ニュースレターNo.81号 2022年6月号

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