発熱しました。
4月9日15時半に熱っぽく倦怠感があり38.1℃に発熱しました。若干の関節痛と頭重感。ちょうどインフルのひき始めのような感じでした。2時間位寝て、起床後、夜の10時まで36.9℃~37.1℃で推移。頻脈だったため、もともと頓用に処方してもらっていたベラパミル(40)1錠を内服。翌朝は36.5℃。味覚・嗅覚障害はなし。職場の管理者、9日に会った人に連絡。1日だけの発熱でも陽性の例が報道されているので、西多摩保健所に電話相談。現在の症状や渡航歴、感染者との濃厚接触歴を尋ねられ、「今度症状が出たら一般診療で対応してください」とのこと。
その後は現在に至るまで症状なく経過。何だったのか?解熱後48時間以上経っているので今日は出勤です。でも、無症状のキャリアだったら?日の出福祉園には基礎疾患があったり、高齢の障害者が多く入所、通所しています。現在、医務スタッフはルーチンの棟周りも原則中止していますが、それでも諸々の医療処置で各棟を回って利用者さんに濃厚に接することは避けられません。本当に感染していないのか、出勤して大丈夫なのか、とても心配ですが、いまだに検査が簡単には受けられない現状では仕方がありません。かといって、今の段階で2週間も休むほど職場の人員に余裕などありません。福祉現場はコロナウィルスが流行する前から、極限的な人手不足です。
日の出福祉園の利用者さん、家族、職員、関係者を不安にさせるために、この記事を書いているのではありません。いくら出勤自粛を要請されても、介護、福祉、医療職は自粛などできません。感染者が発生していない全ての職場が、同じ状況にあります。心当たりのある人、不安な人が感染の有無が曖昧なまま出勤せざるを得ない現状は、万が一周囲に感染者が発生した場合に、本当の感染ルートは不明であるにもかかわらず、「自分がうつしたんじゃないか?」という自責の念を抱かせたり、逆に「〇〇さんが持ち込んだ」と周囲から責められたりする事態をもたらしかねません。先に発熱などの症状があった人や、陽性と判明した人が悪者扱いされるような状況が、検査数を拡大しない国の政策によってもたらされています。国の政策は、グレーゾーン者・感染者自己責任政策です。
※私はUC(潰瘍性大腸炎)持ちです。西多摩保健所によると、糖尿病、高血圧、心臓、呼吸器疾患ではなく消化器疾患であっても「基礎疾患あり」として考えてくださいとのことでした。(厚労省の説明には消化器疾患はありません。)
日の出福祉園 医務 林武文