米軍基地コロナ感染情報 確実な提供を防衛省に要望 東京 福生
NHK NEWS WEB 2020年7月22日 18時21分

アメリカ軍横田基地がある東京 福生市の加藤市長は、基地内での新型コロナウイルスの感染者について、地元に確実に情報提供するよう防衛省に要望したことを明らかにしました。

在日アメリカ軍司令部は21日、日本国内にあるアメリカ軍の施設別の感染者数をホームページ上で公表しました。

今月16日の時点の感染者は横田基地ではいないとなっていますが、東京都などによりますと、先月から今月にかけて少なくとも横田基地の関係者3人が感染しています。

福生市は、市の面積のおよそ3分の1を横田基地が占めているうえ、基地で働いている日本人、およそ2000人のうち400人が福生市民だということで、市は21日、防衛省を訪れて確実な情報伝達をアメリカ軍に求めるよう要請したということです。

福生市の加藤育男市長は「横田基地で働いている福生市民がもし感染すれば、その子どもたちにも影響があり、非常にデリケートだと感じている。とにかく確実な情報伝達をしてほしいことを、米軍にしっかりと伝えていただきたいというお話をした」と述べました。

一方、東京都と基地周辺の6つの市と町で作る協議会は21日、横田基地と防衛省に対し、「沖縄県内の米軍基地において多くの感染者が発生している現在、横田基地の周辺住民から不安の声が寄せられている」として、基地内外への感染拡大防止に万全な措置を講じるよう要請しました。