1.24星野追悼集会星野文昭さん追悼集会開かれる。① 
医師 吉川健明 

1月24 日、昨年獄中で肝臓癌の手術の末亡くなった星野文昭さんを追悼し国家賠償請求裁判へ向かう集会が阿佐ヶ谷地域区民センターで行われた。会場あふれる148人の大結集で、文昭さんのお連れ合いの暁子さんの話から始まった。「私が星野文昭になる。韓国で1971年に労働弾圧に抗議して焼身自殺したチョンテイルさんの母のようになって闘う」と宣言。文昭さんを医療面で支援してきた医師から「国賠は大変だが、文昭さんが受けた痛みを自分の痛みとして闘おう」と提起があった。

 埼玉の裁判から駆けつけた岩井弁護士が講演。 
 みんなが提訴者、受任者となって闘おう。スパルタクスという奴隷反乱を描いた1960年の映画を知ってますか。その中で最後に捕らえられたスパルタクスを「お前がスパルタクスか?」と訊問すると周りで同じように捕まっていた奴隷たちが「俺がスパルタクスだ」と次々と叫ぶ場面がある。この脚本を書いたのはドルトントランボという赤狩りにあった脚本家です。「ローマの休日」も書いてます。(小学館発行のビッグオリジナルに山本おさむさんがトランボを主人公とした「赤狩り」を連載してます。今ちょうど、映画「スパルタクス」を製作するところを描いています)
 わたしたちが星野文昭だと叫ばなければならない。そういう意味でみんなが受任者だ請求者だといいたい。星野さんが肝臓癌になりながらそれを放置した徳島刑務所。車で10時間かけ手錠革ベルト付きで東京まで移送したこと。手術しかないと言って他の治療薬療養選択を無視して手術を強行した昭島の医療センター。手術前日にも肝不全手前のデータが出ていたの"にそれをほとんど無視し、当日麻酔がかかったあとの血液検査でもう肝不全と診断できる値が出たのに手術は強行された。出血量も4000ccと用意していた1000ccをはるかに超えていた。術後暁子さんには集中治療室に入れると言っていたのに、回復室に入れ、一晩ほとんど放置していた。一つ一つが凍りつくような許せないことだらけだ。