祝意を示すのは当然?
恐ろしい全体主義ではないか。

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本日の衆院本会議は新天皇即位を祝う賀詞「奉呈」を全会一致で議決。国民の代表である国会議員全員が賀詞議決に賛成すれば、あたかも全ての国民が新天皇即位を祝っているかのようである。

実際には、最新の世論調査で天皇制廃止派が7%(毎日新聞)、14人に1人は天皇制廃止派である。少数意見を国政に反映させる政党が皆無であることは、健全な民主主義社会だと言えるだろうか?共産党の志位委員長は、「憲法上の制度に基づいて新天皇が即位することに祝意を示すのは当然」記者会見で語った。それならば、祝意を示さない政党や個人がおかしいということになる。

これは恐ろしい全体主義ではないか?民主主義は少数意見の尊重がなければ多数派の暴力になる。天皇制廃止の少数意見など無きが如く、全ての政党が国会で賀詞を「奉呈」する今、私たちの社会は今回の代替わりを機に、天皇を中心とした全体主義国家に変質してしまったと言わざるを得ない。(林)