89e75a79天皇「代替わり」に反対する
2.11反「紀元節」行動

今年の反「紀元節」行動は、「非戦と仏教」「浄土真宗の戦争責任」などの著作のある菱木政晴さんが5年ぶりに講演しました。
菱木さんはマキャベリの「君主論」を引用して、神に仕えているフリをすることが君主の最も大事な条件だと言います。現代日本で、天皇が天照大神の子孫などとは誰も信じてはいないでしょう。しかし実は、漠然と信じられ、漠然と畏れられていることの方が危険だと言います。菱木さんの故郷では故人の遺骨も牛馬の骨と一緒に捨てていたそうです。親鸞は自分が死んだら遺体は賀茂川に流して魚の餌にせよと言ったくらいですから、遺骨に死者の人格が宿っているかのように扱う葬儀など、本来の親鸞思想からすればオカルトでしょう。当然ながら、靖国の思想も同じです。

今はテレビのオカルト番組はほとんどなくなりましたが、パワースポットは相変わらず旅番組のネタです。祟り、霊魂、占い、おみくじなど迷信の類を一切否定し、神祇不拝、国王不礼を説く親鸞思想は、国民(臣民)として天皇制に統合されない個人の自覚を説くものですが、残念ながら、現実のお寺のあり方はそうはなっていません。しかし、真宗大谷派が安保法制、共謀罪、死刑制度等の現代日本社会の矛盾に対して、教団として異を唱え続けているのも事実です。菱木さんは宗教者が靖国違憲訴訟を闘う理由は、かつての戦争協力への反省があるからだと言います。それは大谷派だけではありません。西本願寺も戦争に積極的に協力した過去があります。安保法制成立時も一切声明を出さなかった西本願寺ですが、代替わりによって新たな天皇制イデオロギーが強化されようとしている今こそ、親鸞思想の立場から社会に問題提起して欲しいと思います。(林)
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今年は昨年よりもさらに右翼は少なかったけど、やはり突っ込んでくる人もいます。何度も機動隊に阻止されては繰り返す。何かに憑りつかれているよう。デモ隊は憲法で保障された表現の自由にもとづいて行動しているのですよ!
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罵詈雑言はありましたが、韓国・朝鮮人をターゲットにしたヘイト発言はなかったようです。
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これまでの反紀元節行動