南部労組・福祉協会第7回団体交渉に参加して 
その1

福祉協会の団交にオブザーバー参加しました。前回参加が第5回団交で、今回で二度目の参加です。第6回団交は参加できなかったのですが、今回の第7回団交でも第5回と全く同じ問題で議論が膠着しました。それは、組合側が出席を求めている福祉協会事務局長が団体交渉に参加しなかったことによるものでした。
福祉協会は、事務局長を出席させないのは会長からの指示であり、組織的な判断だと回答しました。その一方で、組合が問題にしているパワハラ問題の一方の当事者であることを認めています。ならばどうして団体交渉に参加させないのでしょうか?組織的判断の妥当性が問われます。

率直に言って、福祉協会は団体交渉についてもっとも基本的な事がわかっていないのではないか?と思いました。「会長の指示」、「組織的判断」というのは、協会側の論理でしかありません。団体交渉は職務上の指揮命令系統とは無関係に労使双方が対等な立場で交渉する場であり、それが労働関係法規で定められているのです。
かつて日の出福祉園では、団体交渉が白熱した際に組合側が不適切な言葉で管理者を罵しり、管理者が「上司に向かって」と激高した場面がありました。私たち組合側は不適切な言葉を使ったことを謝罪しましたが、同時に管理者が職務上の上下関係を団体交渉の場に持ち出したことに抗議し、管理者も組合に謝罪しました。

労使対等の原則。この原則を労使双方が遵守しながら話し合っていくのが団体交渉です。「会長の指示」「組織的判断」だからというのは、回答になっていないのです。喧嘩している一方が「自分の方が正しい、なぜなら俺の判断だから」と主観的判断を一方的に言い張るのと同じです。「会長の指示」、「組織的判断」に客観的合理的根拠があるのかどうかが重要なのですから、協会は自組織の論理にもとづく主張をするだけでなく、そう判断した根拠を組合側に示す必要があります。会長が決めたからと平然と回答するようでは、福祉協会は団体交渉における不誠実な姿勢を自ら示していることに他なりません。(林)