内閣の姿勢に鑑みれば二階幹事長もクビではないか

安部首相も謝罪した今村前復興相の発言。後任の吉野復興相も「許せない」と。
しかるに二階俊博自民党幹事長は「マスコミは余すところなく記録を取り、一行でも悪いところがあれば、首を取れと。なんちゅうことか」とマスコミ批判。「そんな人は、はじめから排除して(会場に)入れないようにしないといけない」と、今村前復興相と同様、言論弾圧発言。その一方で、「マスコミに罪をなすりつけるような、ひきょうなまねはしてはいけない。間違ったことを言う人の資質の問題だ」とも。相矛盾する発言は、本音を吐露する一方で批判回避の予防線か?

今村前復興相の発言に怒りを覚えた人からすれば、違和感と更なる怒りを禁じえないマスコミ批判。後段は予防線どころかフォローにもなっていない。安部首相は神妙な顔で「東日本大震災からの復興は安倍内閣の最重要課題」とまで言ってみせた。党の顔であるはずの二階幹事長は「閣僚が代わって、ご迷惑をお掛けしている。こういう時こそ、しっかり気を引き締めないといけない」と、党内引き締めに躍起になっても被災者へのメッセージは何もなし…。「間違ったことを言う人の資質の問題」ならば、首相、新復興相の姿勢に反してマスコミを批判し、被災者に謝罪しない二階幹事長の資質こそ問われている。(林)