是正勧告を阻むもの

夜勤で深夜0時に棟回りすると、夜勤でない職員がパソコン仕事をしていました。仕事が終わらないので自主的に来たとのこと。もちろん管理者は知らず、本人もタイムカードを打刻していません。もし何か事故があった時、どうするつもりなのか?
「本人が勝手に来て仕事をしているんだから、園に管理責任はない。
勤怠管理を含め労務管理に責任をもつ管理者は、こう言って突っぱねることはできません。公式な超勤データと残業実態との乖離をいかになくしていくか?青梅労働基準監督署から指導されたこの課題を、労働安全衛生委員会では真剣に議論してきました。そして、園全体としてポスター掲示や標語唱和、労務研修などの対策を実施しています。それなのに現場ではこの実態。医務の看護師は産業保健スタッフであり私は労働安全衛生委員でもあります。私はその職員に、責任感から自発的に職場に来て仕事をすることがかえって管理者の立場を追い詰めて職場全体を悪くすることになることを伝え、帰宅してもらいました。

その職員は健康上の理由から勤務変更がされていましたが、先月の労働安全衛生委員会には管理者からは全く報告はありませんでした。その棟では係長が来月に年休が連続しています。その件については委員会には報告はありましたが、肝心の棟職員には何の説明もされていません。疾患名や処方薬は個人情報ですから、委員会でも触れられません。しかし、いつからいつまで休業するか、またどういう形で復帰するのかということは、委員会だけでなく棟職員全体が知っておく必要があります「え、退職?」「いつまで夜勤に入らないの?」「何であの人だけ短時間なの?」現場でこんな声が出ないように管理者は職員に説明をしなければいけません。休職や復職がスムーズになされるためには、棟職員の協力が必要不可欠なのは言うまでもないことです。

各棟各部署に管理職がいない日の出福祉園の現状は、労働衛生活動の不全をもたらしています。いくら労働基準監督署の是正指導を受けても、いくら労働安全衛生委員会が真剣に議論しても、各棟、各部署で勤怠管理がなされない以上は、労働衛生活動は全く実効的なものになりません。中堅職員の業務中の脳血管疾患発症と数日後の死亡という事件を起こしても、同愛会はその抜本的な改善策を取らないのでしょうか?同愛会は、一刻も早く日の出福祉園の各棟各部署へ管理者を配置し、各現場での労働衛生活動の十全化をはかるべきです。今すぐできなくとも、配置の方向性を明確に職員に示し、配置のためのプランを職員に示すべきです。(林)