2a958463安倍戦争国家と天皇制を問う反紀元節行動 

建国記念の日の今日、明治神宮前には巨大な和太鼓が大きな音を響かせていました。新しい歴教科書をつくる会の人たちがビラを配っていました。うーん、あなたたちの言う日本に、果たして沖縄は含まれているのか?

須永守さんの講演「戦争国家と天皇の『慰霊』」では、天皇の戦没者慰霊について、受難と貢献という二つの側面からその意味が示されました。日本遺族会の形成に至る過程に天皇が関与し、受難者としての戦没者・遺族という位置づけに天皇が機能したこと、また日本独立直後の「全国戦没者追悼式」では戦没者が平和の礎として位置づけられたことが示されました。

アキヒト天皇のパラオへの慰霊は、戦争当事国家だった日本の主体性が曖昧で、あたかも他人事のような物言いでした。http://blogs.yahoo.co.jp/nkl3doai/13362196.html
フィリピンへの旅では「日本人が決して忘れてはならない」とは言ったものの、フィリピンの人々、国家への謝罪の言葉はパラオ訪問同様、まったくありませんでした。
現天皇が日本国と天皇制の戦争責任に触れない慰霊の旅を続け、それをマスコミが美談化することで日本の戦争責任問題は曖昧になります。
安倍首相は戦後70年談話で主語のない反省を語り、慰安婦問題では「私たちの子や孫の世代に、謝罪し続ける宿命を負わせるわけにはいかない。」と語りました。
http://blogs.yahoo.co.jp/nkl3doai/13990593.html 日本の戦争責任問題をチャラにしたい安倍政権。

現天皇が戦没者を現代日本の繁栄の礎=貢献者だと語ることで、国のために命を落とした戦没者を顕彰するのが当たり前だという思想が広がります。そして、戦没者を戦後日本の繁栄の貢献者とするのは、安倍政権、右派イデオローグの従来からの主張です。

つまり、アキヒト天皇の言動と安倍政権の改憲や積極的平和主義はなんら矛盾するものではなく、むしろ相互補完的関係にあります。マスコミが流す平和主義者としての天皇像にごまかされて、あたかもアキヒト天皇が安倍政権暴走のブレーキになるかのような期待を抱くのは、幻想どころか極めて危険なことがあらためてわかった講演でした。

今年のデモは、警察が在特会や右翼団体を排除していたようです。歩道も警察ばっかり。
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ならば、安心してデモンストレーションできる環境だったかと言えば、さにあらず。
機動隊のデモへの介入が本当にひどい!参加者をグイグイ後ろから押してきます。
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「高齢の人も、足の悪い人もいる。押せば危ない!それじゃ整理じゃなくてデモ行進を引っ掻き回しているよ!」と機動隊に抗議しましたが、「お願いします」と丁寧に言葉を返す隊員よりも「前に進みなさい!」と高圧的に命令してくる隊員の方が多いのです。
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「前に進みなさい!」と押してくる機動隊に抗議する参加者
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機動隊の干渉にあちこちで抗議。結局デモ隊は整然と行進できない状態に…。それが狙いでしょう。
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在特会や右翼団体に代わり、機動隊がデモ隊を挑発し攪乱させたのでした。警察の本質的な役割が鮮明になった今年の反紀元節デモでした。

集会もデモも、現代日本社会と民主主義を考えるとても良い機会です。
資料あります。関心のある方は組合へご連絡を。(ジジ

Also Sprach Mkimpo Kid HPより