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現在日本の婚姻届では、「夫の氏」「妻の氏」のどちらかをチェックし、夫婦として一つの姓を選ばなければならないことを、皆様はご存知ですか?
そして96%の夫婦が男性の姓を選んでいます。
制度上は女性の姓を選ぶこともできるのに、慣習に従い、男性の姓に合わせる。婚姻届を出して、正式に「夫婦」になるという喜びに満ちたはずの行事が、多くの女性にとって、それまでずっと一緒に人生を歩んできた「大切な自分の一部」が消えてしまう複雑な瞬間となっているのです。
慣れ親しんできた自分の名前を使い続けたくても、パスポートや免許証、保険証やクレジットカードなど、ほとんどの重要書類上で旧姓を維持することはできません。徐々に徐々に、前の自分の存在が薄れていくことを、静かに受け入れる他ないのです。それを受け入れたくない、共に姓を変えたくないカップルは、現在、法的な結婚をすることができません。
しかし今、この婚姻制度を大きく変える可能性が浮上しています。この問題について憲法判断をするための大法廷弁論が11月4日に開催されることが決まり、早ければ年内に最高裁の判決がでるのです(リンクA)。
最高裁は民意を重視すると言われています。政府の世論調査によると、特に20代、30代では選択的夫婦別姓への賛同は根強く、約50%の女性と約40%の男性が支持を示しています(2012年政府世論調査)。働く女性に限った最近のアンケートでは、さらに高い支持率がみられます。
最高裁の判断は、今結婚を考えている世代、そして次世代に一番大きなインパクトを与えます。多様な生き方を尊重する現代社会にあった制度作りを求める貴重な機会です。平等なようで平等でない、今の日本の同姓強制は「女子差別撤廃条約」違反として、国連から何度も勧告を受けているのです(リンクB)。
姓が変わり、結婚を実感できて嬉しいと感じる人、過去の自分がいなくなってしまうようで辛いと感じる人、様々です。選択的夫婦別姓は「同姓になりたい」「別姓のままがいい」というそれぞれの意思を尊重できるようにするための制度です。
今がチャンスです。別姓を選択できる社会を望むという声を、最高裁に届けましょう!

リンクA

再婚禁止と夫婦別姓、大法廷で11月に弁論 最高裁(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25H9X_V20C15A6CC1000/

リンクB
女子差別撤廃条約のページ (外務省)
直近の女子差別撤廃委員会の見解
http://www.mofa.go.jp/mofaj/page3_000403.html

関連リンク
2015年6月12日に提出された選択的夫婦別姓法案
http://www.dpj.or.jp/article/106909/
mネット・民法改正情報ネットワーク
(選択的夫婦別姓の活動を続けてきたNPO)
http://www.ne.jp/asahi/m/net/index.html
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宛先
最高裁判所
名前を変えずに結婚したい! 
〜LOVE MY NAME ♡ 選択的夫婦別姓制度の実現を〜