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反貧困全国集会2015

午前の「メトロレディーブルース3」上映から参加しました。
この映画の感想は書きません。とにかく多くの人に観てほしいと思います。

続く各地の反貧困ネットワークの報告で印象的だったのは、埼玉の活動です。毎月の講演会を実施し、12月18日には「罪を犯した知的障害者の支援の現状と課題」というテーマを予定しているそうです。いわゆる触法障害者の問題と貧困問題は、地域では密接につながっています。

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午後のシンポジウムには、パネラーにシールズのメンバーである小林さんが、自身が受けている奨学金について語りました。大学を卒業したら600万円の借金を抱える身となるそうです。これを帳消しにしてくれるのなら、学生が卒後の進路として自衛隊に魅力を感じても不思議ではないと、経済的徴兵制への危惧を語りました。

子どもの奨学金が収入認定され生活保護費が減額された受給者の方の発言は、とても重いものでした。当然なことですが、収入認定が取り消されて良かったです。何が何でも生活保護費を減らしたい行政のあり方は、大東市のような事件を起こしています。

反貧困ネットワーク北海道の池田さんは、3年前に福祉事務所の水際作戦で知的障害者姉妹の餓死事件を引き起こした札幌市白石区の保護行政のあり方が、いまだ変わっていないと指摘しました。

また福島から北海道へ自主避難し、避難者の自治会を作って活動してきた方は、避難者の貧困化している実態を語りました。強制避難区域の避難指示解除が自主避難者の数を拡大させると同時に、2017年3月の自主避難者への住宅支援の打ち切りがさらに貧困を拡大すると訴えました。

キャバクラユニオンの方は、現代の奴隷制度としか表現できないようなキャバクラの実態を報告しました。キャバ嬢だったユニ子さんが語ってくれた自身の生活歴はとても重いものでしたが、同時にとてもあたたかくなるお話でした。

今年は去年のワールドカフェのような参加者が交流できる機会はありませんでした。その代り、メッセージを書いた紙飛行機を参加者全員が飛ばして、拾ったメッセージを参加者各自がSNSで発信するという面白い試みがありました。
私が拾ったメッセージです。
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社会福祉の仕事って何でしょうか?私たちの職場、同愛会東京事業本部はそれを示そうとはしませんし、私たちにそれを考えさせようとはしません。反貧困に真面目に取り組んでいる人たちに向かって、「目の前の利用者を東京一幸せにすることが社会福祉の仕事だ」なんて言ったら呆れられるでしょう。私たちは、東京事業本部式の社会無き自分福祉ではなく、この世の中に生きる大人として社会に向き合って社会福祉の仕事をしていきましょう。
 
来年は一人でも多くの職員がこの集会に参加しましょう。東京事業本部の全体研修などより、はるかに社会福祉について考えさせられ、学ばされます。
資料、録音あります。関心を持って組合へご連絡を!(ジジ