日の出福祉園の新人職員のみなさんへ

入職おめでとうございます。

日の出福祉園に入所している多くの利用者さんたちは、重度化、高齢化のなかで様々な困難を抱えて暮らしています。一方で特別支援学校高等科を卒業したばかりの若い人もいます。年齢も障害も様々な利用者さんたちの多様なニーズに対応して人生を支援していくには、障害や疾患の基礎的な理解や、支援の方法や技術、さらに福祉制度や政策を学んでいくことが必要です。

しかし、現在の日の出福祉園は利用者さんの人生支援を担うような研修体制や人材育成が整っていません。いま、施設運営のあり方が厳しく問われています。日の出福祉園は社会福祉法人同愛会のものではなく、東京都の土地と建物を借りて東京都に施設運営を任されているのです。法人本部はこの一年間で日の出福祉園の運営が立て直せなければ、2015年度末に都との再契約を行わない方針を表明しました。本年度は日の出福祉園にとって、東京都から移譲されて以来最大の山場となるでしょう。新人職員であるみなさんも、支援だけではなく管理運営や職場組織のあり方も学び考えていくべき一年です。

これは大変なことですが、多くの教訓を学べるということでもあります。日の出福祉園の危機にしっかり向き合えば、福祉職員として大きく成長できる絶好の機会となります。私たちは縁あって一緒に働くみなさんと日の出福祉園の抱える問題状況をしっかり把握し、学び、考え、行動していこうと心掛けています。みんなで悩み苦しみながらも、利用者さんと笑いながら働き暮らしていける職場を作っていきたいと願っています。

ゆにおん同愛会