フリージャーナリストの取材制限する「秘密保護法」
~43人が違憲・差し止め訴訟
いつもは取材席側のフリージャーナリストたちが、司法記者クラブの演台に上がった(写真)。3月28日、映像・文章・写真・編集などで活躍するフリー表現者43人が、秘密保護法は憲法前文の基本原則に違反し「報道の自由」を奪うものだとして「差し止め」を求めて提訴した。言いだしっぺの寺澤有さんは「今の司法の現状を考えると勝てる可能性は少ない。しかし12月の施行を止めるために行動を起こした」。畠山理仁さんは「今でも尖閣や原発取材のときに警察に尾行されたりしている。秘密保護法が施行されると取材が著しく制約されることが心配だ」。山岡俊介さんは、「制約の多いマスコミにはできない部分を、フリージャーナリストがやっている。国に不都合なことも報道するのがフリーの真骨頂で、そこの取材を制限する法律を施行させてはならない」と強調した。(M)
↓マスコミの関心も高かった。演台に上がれない原告は後ろに立って参加した
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↓原告のライター・岩田薫さんは自ら体験した言論・警察弾圧事件を語り、警鐘を鳴らした
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↓編集者・藤野光太郎さん「秘密保護法は行き過ぎでやり過ぎ。原発・TPP・基地問題の取材制約が心配だ」
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↓弁護団の堀敏明弁護士
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↓弁護団の山下幸夫弁護士 http://www.labornetjp.org/image/2014/0328-16
なお、原告は以下の43人
【原告/3月28日現在】
明石昇二郎(ルポライター)
今西憲之(ジャーナリスト)
岩田薫(フリーライター)
岩本太郎(フリーランスライター)
大島俊一(フォトジャーナリスト)
小笠原淳(ライター)
於保清見(フリーランス)
上出義樹(フリーランス記者)
木野龍逸(ライター)
黒薮哲哉(フリーランスライター)
坂井敦(フリーライター)
相楽総一(ノンフィクションライター)
佐藤裕一(回答する記者団)
澤邉由里(フリーランスライター)
立花孝志(フリージャーナリスト)
橘匠(真相JAPAN主宰)
津田哲也(ジャーナリスト)
寺澤有(ジャーナリスト)
土井敏邦(ジャーナリスト)
豊田直巳(フォトジャーナリスト)
中川亮(NPJ編集長)
中島みなみ(記者)
中村誠一(フリーライター)
西中誠一郎(フリージャーナリスト)
橋詰雅博(フリーランスライター)
畠山理仁(フリーランスライター)
早川由美子(映画監督)
林克明(ジャーナリスト)
原佑介(IWJ)
樋口聡(フリーライター)
藤野光太郎(編集者)
古川琢也(ルポライター)
古川美穂(フリーライター)
丸田潔(フリーランスライター)
三宅勝久(ジャーナリスト)
森住卓(写真家)
安田浩一(ジャーナリスト)
山岡俊介(フリーライター)
山口正紀(ジャーナリスト)
柳原滋雄(ジャーナリスト)
横田一(フリージャーナリスト)
吉竹幸則(フリーランスライター)
渡部真(フリーランス編集者)