報告 : 沖縄を再び戦場にするな 辺野古の海の埋め立てを許さない 1.29集会http://www.labornetjp.org/image/2014/0129a
1月29日、東京・お茶の水の全電通会館で「辺野古新基地建設反対1・29集会」が開かれた。沖縄で基地建設に反対している安次富浩さんと山城博治さんを招き、戦争のできる国を目指す基地造りが進んでいる現状と闘いの報告があった。それは同時にヤマトに対する痛烈な批判と戦争を起こさせない運動への力強い激励であった。
沖縄は基地の撤去を求めたのであり、代替基地は求めていない。昨年末、安倍政権の巨額の経済振興と引き換えに辺野古の海の埋立てを承認した仲井真県知事。直後の世論調査は沖縄県民の7割以上が公約違反の裏切り行為だと県知事を厳しく批判した。
1月10日沖縄県議会は、復帰後初めて知事辞任要求を可決した。そして19日の名護市民は、露骨な金と脅しをはね返し、基地移設に反対する稲嶺氏を大差で市長に選んだ。沖縄県民の意思は明確だ。それでも辺野古新基地建設を強行しようとする安倍政権との闘いは新たな段階を迎えている。この日の集会は、立ち見も出る500名を超える参加者が詰めかけ、会場が溢れた。(shinya)
↑上の写真: 稲嶺氏再選を大きく報道する『琉球新報』を紹介する司会の芹澤礼子さん
↓「沖縄県外の取り組みの弱さが安倍政権の政策を推し進めさせている」主催者挨拶の福山真劫さん(平和フォーラム)
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↓基地ができたらどうなるかを実感してもらうために名護市のつくったパンフレットを映し、「ここに軍港をつくろうとしている。」と説明する安次富浩さん(ヘリ基地反対協共同代表)
「1800メートルのV字滑走路、強襲揚陸艦の接岸できる巨大な岸壁を持つ軍港、普天間に無かった新たな軍事基地を造ろうとしている。百年も二百年ももつ基地を造れというのがアメリカの要求です。それを皆さんの税金で作ろうとしている。何千億円ものカネをフクシマに使うのではなく人殺しのために使う。許していいのですか。」
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↓「沖縄の将来はウチナンチューが決める。ヤマトチューじゃない!」「世界自然遺産の候補地が4か所決まりました。奄美、徳之島、やんばる山村、西表です。そこにジュゴンの棲む、アカウミガメが産卵に来る辺野古の大浦湾も暫定リストに加えろと要求していきます。」
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「安倍さん、この国はどこへ行こうとしているのか。台頭してくる中国との外交チャンネルを遮断している。問答無用で力で押し切ろうとしている。もしかしたら安倍内閣は意識的に有事を作るかもしれない。それに対して命を懸けて闘わなければならない。県議たちは自分たちが辞職要求を突きつけた県知事の議案提案を受けるわけにはいかないと言っている。戦争の準備はやめてくれ。悲壮な決意が沖縄に広がっている。保革の論争を超えた、保守・革新の闘いではなくて、これでもかこれでもかと押し寄せてくる政府権力に一丸となって闘うオール沖縄の闘がいまつくられようとしている。」山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)
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〔追記〕
↓1月17日、高橋哲哉(東大教授)、間宮陽介(東大名誉教授)、和田春樹(東大名誉教授)など18名の連名で「私たちは名護市辺野古に新たな基地を建設することにあらためて反対する」という声明を発表し、記者会見を開いた。しかし来たのは、『沖縄タイムス』『琉球新報』と『東京新聞』だけだった。これが日本のマスコミの実態だ。いま地方で何が起きているのか知るには地方紙しかない」と、沖縄を報じない大手マスコミを批判する東京外語大教授・西谷修さん。
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