パソコン遠隔操作の誤認逮捕事件の大学生の父親がコメントを出しました。大学生は絶望の中で「自分がやった」と自供に至った事がつづられています。

私は医療観察法の鑑定入院施設で働いていた頃、「とてもこの人が書いたとは思えない」ような、多分に警察の作文がうかがえた供述調書を読んだ事があります。
自白偏重の取り調べで、日本の警察は今まで多くの冤罪を作り上げてきました。「やってなかったら、あくまで否認すればいいじゃないか?」とつい私たちは考えてしまいますが、否認できない状況に追いこまれて自らウソの供述をしてしまうのが取り調べの恐ろしいところ。健常者でもそうですから、知的障害がある人ならば、誘導や暗示に乗せられて簡単に自白してしまう事は明らかです。

取り調べの可視化は待ったなしだと思います。しかし心神喪失状態とされれば、不起訴になっても医療観察法で申し立てられます。7月の医療観察法廃止!全国集会では全く精神疾患のない知的障害者が申し立てられた事が報告されました。http://blogs.yahoo.co.jp/nkl3doai/9621896.html
知的障害分野に働く私たちにもこの法律は無縁ではありません。11月24日にも集会が予定されています。多くの職員の参加を呼びかけます。
(ジジ