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斉藤貴男「消費税のカラクリ」
講談社現代新書2010年
 
震災復興、原発事故、電力不足…「国家の非常時だから」と、多くの国民は「消費税アップも仕方ない」という気持ちになっているかもしれません。

でも私たちは、消費税の仕組みを本当にわかっているでしょうか?消費税が上がると、非正規雇用がさらに拡大し、偽装請負が増え、価格に転嫁できない自営業者を自殺に追い込む事態に…本書の指摘する問題点を、私たちは十分に知っているでしょうか?
 
個人の善意や自己犠牲精神に依拠するだけでは、結局、「自分」の視点でモノを考えているに過ぎません…

消費税増税賛成の人も、物価が上がるからと反対の人も、よくわからないという人も、まずは読んで自分の視点を脱中心化してみる必要があると思いました。 (ジジ