10.27大フォーラム
社会福祉法人同愛会は
当事者運動を裏切っていないか?
今年は初めて複数の共産党国会議員が連帯挨拶とメッセージ。障害者団体がこれまでのいきさつを越えて再び大同団結するための、第一歩となった集会でした。
リレートークでは医療観察法国賠訴訟の弁護士からも発言がありました。知的・発達障害のある方が地域で生活しているにもかかわらず、過去の事件で医療観察法での処遇を申し立てられた事件です。(私が鑑定入院施設に勤めていたころに遭遇したケースと似ています。医療と繋がって地域で生活しているにもかかわらず、法成立前に遡及して申し立てられた方がいたのです。)これは、医療観察法の予防拘禁的な性格を露にしています。措置入院強化の精神保健福祉法改悪案は廃案になりましたが、衆院選の結果、自公政権過半数となりましたから、引き続き警戒しなければいけません。他にも、夏の医療観察法廃止全国集会でも発言された認知症の当事者の方やたくさんの当事者の方が登壇されました。
「私たち抜きに私たちのことを決めるな!」は現代の障害者福祉の象徴的なスローガンです。にもかかわらず、法人本部と違って、当事者運動について職員に全く伝えることができない同愛会東京事業本部。施設解体!というピープルファーストメンバーの声は、入所施設で働く者に居心地の悪さを感じさせますが、その居心地の悪さこそ、私たち入所施設職員が味わわなければいけない感覚です。日の出福祉園からは課長が1名参加しました。ゆにおん同愛会との労使合意通りでしたが、そもそも労働組合が大フォーラムへの賛同・参加を団体交渉の交渉議題にしなければいけない状況は、あまりに情けない・・・。
さらに情けないことに、日の出福祉園は労使合意通りに実名賛同していますが、東京事業本部は匿名賛同(昨年、東京事業本部は実名賛同でしたが・・・)、法人本部は賛同すらしていません。法人本部、東京事業本部、日の出福祉園三者が実名賛同するという組合への回答と異なります。
障害当事者を実名で記載しても文責者を明記しない事業報告書を毎年出し続ける法人の姿勢が、ここにも如実に顕れています。当事者運動を法人として支援すると言いながら、大フォーラムには賛同せず組合には虚偽回答。利用者虐待事件を隠蔽して雲隠れした古山恵治元日の出福祉園施設長を、大泉福祉作業所施設長として復帰させた法人。高山和彦理事長よ、社会福祉法人同愛会は当事者運動を裏切ってはいないのか?
ゆにおん同愛会 執行委員長 林武文