2013年06月

「こういう人で本当にいいのですか」~自民党本部にワタミ過労自死遺族申し入れ

「こういう人で本当にいいのですか」
~自民党本部にワタミ過労自死遺族申し入れ
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 娘を殺そうと思って殺した人間を、国政の場に送りだすので本当にいいのかと、自民党に問いたいと、ワタミで長時間労働を強いられ過労自死に追いやられた森美菜さんの両親が、6月28日自民党本部をおとずれた。渡邉美樹前ワタミフードサービス会長を参院選比例区候補として擁立する件について、自民党に考え直すよう要請した。

 「24時間365日死ぬまで働け」というワタミの理念は、「殺すつもりで殺したと言ってもいい。殺意を持って娘を雇い、低賃金でギリギリまで使って殺したあとには、『責任はない』と言う。確信犯と呼んでいいのではないか」と記者会見で語気を強めたのは、美菜さんの父・豪さんだった。自民党本部には何を伝えるつもりかとの質問に、豪さんは「単純素朴に聞きたいだけです。『こういう人で本当にいいのですか』と」と答えた。
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 記者会見の後に出向いた永田町の自民党本部では、入館を拒否し続ける調査局の担当に業を煮やした豪さんが、胸倉を掴み、涙ながらに「どうしてワタミを候補にするんだ」と攻め寄る場面もあった。「娘は、美菜は雨のなか死んだんです・・・」豪さんのと なりには、母・祐子さんさんが美菜さんの遺影をもって立っていた。

 当時26歳だった美菜さんは、入社して2カ月間、141時間の長時間労働を強いられ、そのうえに会長著書を読まされたりレポートを書かされたりして、貴重な休息日と睡眠を奪われていった。高いビルから身を投げることでしか、過酷な労働と生活から解放されなかった。

 美菜さんはワタミの言うことを信じて、いい企業だと思っていた。「夢を持って入社したのに、渡邉氏の言葉とはかけ離れ過ぎた労働実態に絶望していた」と祐子さんは言う。「娘は、とにかく最後まで生きようとしていました。あの夜、アパートを出るまで死のうと思っていなかったのでは――」祐子さんは、美菜さんの行動パターンからこう読み取っている。

 ワタミでの労働基準法違反や安全基準法違反については、すでに多方面で告発されているが、森さん夫妻は、今回の立候補についても「すでに個人の問題ではない。社会全体で考えるべきことでは」と呼びかける。

 「法律違反を重ねて利益追求をした経営者に、若者を死ぬまで働かせ、使い捨てにして利益をあげた経営者に、国会議員になる資格があるのでしょうか?」森夫妻は、こう書いた要請書を自民党の担当者に手渡した。

 仕事を辞めた今でもなお、夜中の2時に徘徊しなければ眠れない元ワタミ従業員。有給休暇を取りたいと言ったら「甘えるな」と叱責された現役労働者。美菜さんも最後には「もうくたびれきった」「渡邉氏は120%働けと言うが弱肉強食。これが本当なんだろうか」こう自問しながらレポートに書いていたそうだ。

 豪さんは、周りが渡邉氏の言うことにだまされているのでは、と問うた。「(渡邉氏は)きれいごとを言っているが信じない。実態を見て明らかにし、みんなに知ってほしい」と話す。自民党が渡邉氏を擁立することについては、ワタミでの労働実態を知らないからではないかと言い、だからこそ自分たちの話を聞いてほしいと続けた。

 ワタミはこれまで2回遺族との話し合いに応じたが、そのあとは賠償額を確定するために簡易裁判所に調停を申し立てた。これまで、美菜さんの働き方や死に対して責任を認めていないし、謝罪もしていない。さらに、交渉に関して週刊誌の取材に応じた森さん夫妻に対して、調停委員への上申書という形で抗議文も送っているという。

 森さんが加入した東京東部労組の須田光照書記長は、過労死・過労自死を出したすかいらーくや他の企業と比較して、ワタミの対応は最悪だと言う。他企業は、まず遺族と向き合い 話し合いに応じる。部分的に謝罪すべきだと判断すれば謝罪し、それについて賠償金を支払うという手続きを取ってきた。一方で、ワタミは一切責任を認めず、逆に取材に関して脅しをかけるようなことをする。「遺族がどんな気持ちで、何を一番求めているのか。想像力が決定的に欠けている」と須田書記長は言う。

 森さんの要請行動には、およそ100名の支援者が駆けつけた。(松元ちえ)
●ユニオンチューブの動画↓
http://jp.youtube.com/uniontube55

レイバーネットHPより  (ジジ

脱原発「あなたの選択」プロジェクト2013

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第2回 ブラック企業大賞2013 ノミネート企業 発表!

ノミネート企業発表!!&ウェブ投票もスタートします!
第2回ブラック企業大賞2013 ノミネート企業発表!
6月17日、記者会見を行ない、下記のとおり「第2回ブラック企業大賞2013」のノミネート企業8社を発表いたしました。ウェブからの投票もあわせて開始いたしますので、ぜひご参加ください。・・・・・
ノミネート企業
1.ワタミフードサービス株式会社
2.株式会社クロスカンパニー
3.株式会社ベネッセコーポレーション
4.株式会社サン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ)
5.株式会社 王将フードサービス(餃子の王将)
6.西濃運輸株式会社
7.株式会社東急ハンズ
8.国立大学法人東北大学


各社のノミネート理由を読むと、気持ちが暗くなってしまいますが、それが私たちの国の現実です。ワタミの会長だった辺美樹氏(6月27日会長職を出馬のため辞任)は7月の参院選に自民党から立候補するとか。これまた「美しい国」日本の実にグロテスクな現実です。(ジジ

6月16日新大久保排外デモ参加者の傷害・暴行事件について告訴

6月16日新大久保排外デモ参加者の傷害・暴行事件について告訴
 2013年6月24日、宇都宮健児弁護士(日弁連前会長)らを筆頭に、全国の弁護士152名が代理人となり、6月16日に東京都新宿区新大久保周辺で行われた「行動する保守運動」が主催した外国人排外デモ「桜田祭」の参加者による暴行、傷害の被害を受けた被害者2名(Kさん、Nさん)による告訴状を新宿警察署に提出し、受理されました。
 Nさんは、告訴状提出後、記者会見にも出席し、「レイシズムは日本の恥だ!」、「差別からは憎しみ以外何も生まれない」、「歴史を学べ、歴史に学べ」というプラカードを掲げて排外デモに抗議していたところ、仰向けに転倒、その際に被告訴人から太ももを蹴りつけられる暴行を加えられた被害状況を説明しました。
 また、加害者に対して「他人に暴力をふるったことは深く反省してほしいし、自分たちがやっていることを考え直してほしい」などとコメントしました。・・・・・

JDF声明 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の成立にあたっての声明

「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の成立にあたっての声明
 本日6月19日(水)「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(差別解消法)が参議院本会議で可決成立した。
 私たち日本の障害者団体はこの20年以上、差別禁止法制の確立を求めてきた。日本障害フォーラム(JDF)も発足当初からその実現に向けて力を傾け、特に障害者権利条約の採択以降は、批准に欠かせない要件の一つとして取り組みを進めてきた。非常に感慨深い。
 多くの障害当事者、関係者、市民そして国会議員の皆様に心から感謝を申し上げたい。
 日本の障害者はこれまで多くの場面で、分け隔てられてきた。住まい、就労、教育、社会参加をはじめとする様々な分野においてである。悲しい経験をしなかった障害者は恐らくいない。そうした悲しい経験を少しでも減らすために、この法律に期待してきた。
 この差別解消法は一方で多くの課題を残している。差別の定義がなされなかったことや、合理的配慮の提供について、国や地方自治体は法的義務としているが、民間については努力義務とされていることなど。また、紛争解決の仕組みについても、新たな組織を設けず、既存のものの活用をうたうにとどまっている。
 しかし、これらは、3年後の法の施行、そしてその3年後の見直しに向け、基本方針やガイドライン作成への当事者としての意見提起などを含む、私たちの運動によって必ず解決できるものと固く信じる。
 法の成立の今日が私たちの運動の再スタートの日である。
 そして、障害者権利条約への批准を果たしていくことによって、私たちJDFは、世界の仲間と共に、権利の実現とインクルーシブ社会の構築に向けて、手をとり合いながら、前に進んでいく決意をここに新たにする。

2013年6月19日
日本障害フォーラム
代表 嵐谷 安雄
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