今度は電解次亜水生成器ですか?
医務に電解次亜水の生成器を購入したと報告があり、「感染症対策の決定版!」と記されたメーカーの説明書が配布されました。伊倉事業所長の紹介だとのこと。「低コストで安全に施設内除菌」とあり、ハイターの代わりになるとのこと。
日の出福祉園では新型コロナウィルス、ノロウィルス感染症対策にハイター(次亜塩素酸ナトリウム)の希釈液を吐瀉物、便や体液の汚染物に使用してきました。この電解次亜水はいったいどの程度の希釈濃度で使用するのかは全く通知がありません。いえ、そもそもこれに消毒液としてのエビデンスがあるのでしょうか?厚労省のHPを見てもよくわからないので西多摩保健所に確認したところ、現在のところ、厚労省から明確なエビデンスは示されていないとのこと。また、従来は次亜塩素酸ナトリウムの希釈液で行っていた消毒を「次亜塩素酸水」に替えたことにより、ノロウィルス感染症が施設等で集団発生していることも考えられるとのことでした。電解次亜水も次亜塩素酸水も次亜塩素酸ナトリウムとは異なります。
効果があろうがなかろうが、そもそも、医務を感染症対策から除外して進めること自体が間違っています。これまでも日の出福祉園管理者は重要な研修情報を医務に下ろさないことが多々ありましたが、それでも医務スタッフは公立阿伎留医療センターの感染管理看護師が中心となって運営していたAKINETの研修会に参加したり、日の出町が主催するPPE(個人防護具)着脱の講習会に参加したりと、最新の感染対策を日の出福祉園の支援現場にフィードバックして新型コロナ感染症流行前から日の出福祉園の感染症対策において中核的な役割を果たしてきたのです。
業者から袖の下を受け取っているのではないか?組合が第17回団交で疑義を伝えたところ、伊倉和正事業所長は「疑っているんですね?ショックだ!ショックだ!」と大声を張り上げました。納入業者との癒着がないか質したのはその時が初めてではありません。業者との癒着がないなら堂々とすればよいはず。伊倉事業所長がことさらに大声を上げた理由はわかりませんが、その姿はなんだか芝居がかっていました。そして、今回の突然の電解次亜水生成器。伊倉事業所長は自ら疑われてもおかしくないようことをやっておきながら、疑念を表明されれば大声で否定するのですから、全く矛盾しています。
医務に意見聴取などなく非医療者が感染対策を変更して、エビデンスの明らかでない機器を購入し、その使い方も示さない。日の出福祉園の運営は劣化の一途を辿っていると言わざるをえません。東京事業部の運営に責任を持とうとしない理事長高山和彦にまともな運営を期待することはできませんが、東京都は日の出福祉園のこのあり様を把握しているのでしょうか?(医務 林)